Treatment as you grow 成長に合わせた治療を行います
お子様は身体が成長していくと共に顎の骨の大きさが変わり、歯自体も乳歯から永久歯に生え変わる等、様々な変化が同時に起こります。そのため、成人のように単に歯並びを整える矯正治療は行えません。お子様によって成長のタイミングやスピード、ゴール地点が違うことも、より治療を複雑にしています。
当院では、お子様一人ひとりの成長発育に応じた治療計画を立てる、オーダーメイドの小児矯正をご提案しおります。その子に合った矯正を行うために、まずは3歳になった時点で、一度お口の中を見せにいらしてください。お子様に矯正治療が必要かどうか、不正咬合を予防するために行うべきことがあるか等を、アドバイスさせていただきます。
SYMPTOMS このような症状はありませんか?
- 唇を頻繁に舐めている、
唇が乾燥する - 歯並びが気になる
- 姿勢が悪い、猫背になる
- くちゃくちゃと音を立てて
咀嚼している - いつも口をぽかんと開けている
- 寝ている特にいびきをしている
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小児矯正について(Ⅰ期治療)
Ⅰ期治療は、乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に、お子様の身体の成長を利用して、顎が広がるように誘導する矯正治療です。永久歯が整列するのに十分な顎のスペースを確保するだけでなく、上下の顎のバランスを整えることで、将来の顎顔面の調節にもつながります。
永久歯への生え変わりが終わってしまうと、顎の骨の成長発育をコントロールすることができなくなるため、限られた期間にだけ行える特別な矯正方法です。
また、Ⅰ期治療で歯がしっかりと並ばずⅡ期治療が必要になった場合には、顎のスペースに余裕があることから、抜歯を行わずにすむ可能性が高まります。ある程度歯並びが整った状態からⅡ期治療スタートすることで、矯正期間を短縮できるのも、メリットの一つです。 -
本格矯正について(Ⅱ期治療)
Ⅱ期治療は、乳歯が全て永久歯に入れ替わった「永久歯列期」に行います。問題がある永久歯列を、固定式や取り外し式の矯正装置を使って整える、いわゆる成人矯正と同じ内容の治療です。歯並びや噛み合わせ、見た目の美しさ等をトータルに整え、バランスの良い歯列を目指します。
永久歯が生え揃うのは12歳から14歳、つまり小学校高学年から中学生以降です。治療期間は症例によって異なりますが、約1年から3年程度を目標に行っています。
矯正治療の種類
顎育成
顎育成では、歯並びや噛み合わせの悪さを引き起こす根本的な原因である、お口周辺の筋肉のアンバランスや、呼吸の癖、姿勢、指しゃぶり等を改善することで、正常な顎や顎関節の成長を目指します。
遺伝的な要因を取り除くことはできませんが、影響を最小限に抑えて、できる限り正しい成長発育ができるようにコントロールすることは可能です。見た目と機能性に大きく関わる不正咬合に発展させないように、早期から顎育成に取り組むことをおすすめいたします。
床矯正
床矯正とは、取り外しが簡単にできる床矯正機器を使って、自然な歯並びに整えるのと同時に、顎堤を広げていく治療法です。歯並びの悪さは、永久歯の本数に対して顎の成長が不十分であることが、大きな原因に挙げられます。
そこで、骨が成長する力を利用して、徐々に顎を広げていくことで、全ての歯がきれいに並ぶだけのスペースを確保します。将来的に成人矯正が必要になった場合にも、非抜歯で歯並びを整えられる可能性が高まります。
プレオルソ
プレオルソはマウスピース型の矯正装置で、3歳から10歳のお子様にご利用いただけます。歯並びの矯正と同時に、お口周りの筋肉のトレーニングを行い、口内環境を整えることを目的に行われます。
プレオルソは家にいる時と、寝ている時にだけ装着するため、幼稚園や学校の時間帯にストレスを与えることがありません。柔らかくて弾力のあるノンメタル素材で作られており、痛みや金属アレルギーの心配なく矯正が可能です。
ワイヤー矯正のように固定式ではなく、取り外しが容易であることから、歯磨きの邪魔にもなりません。お口の中を清潔に保ち、虫歯予防に取り組みながら歯並びを整えることが可能です。
小児マウスピース矯正
まだ顎の骨が柔らかい時期に使用することで、お子様への負担を抑えながら、スムーズに歯並びや噛み合わせを整えられるマウスピース型の装置です。
昼間の1時間と、就寝時にのみ装着するタイプのため、幼いお子様でも無理なく取り組めます。ワイヤー矯正に比べて費用が安く、様々なタイプの不正咬合に対応可能な点から、多くの方へおすすめできる装置です。